薬剤師と130万の壁|高時給だから起きる問題と私の稼働設計

アイキャッチ画像 お金と扶養

「130万円の壁を超えないように働きたいけど、薬剤師は時給が高くてすぐ超えてしまう」という悩みは、主婦薬剤師に特有の問題です。一般的なパートの時給で計算された「130万円の壁の説明」は、薬剤師の実態に合っていないことが多いです。

結論から言えば、薬剤師は時給が高いため、130万円の壁を意識するなら稼働日数の管理が重要です。週2日・時給2,800円なら年収約234万円になるため、扶養内に収めたい場合は稼働を週1日程度に絞るか、意図的に壁を超えて手取りを増やす設計が現実的です。

この記事では、130万円の壁の仕組みを確認したうえで、薬剤師の時給水準で具体的に何日働けば壁を超えるかを計算し、私がどんな稼働設計をしてきたかをお伝えします。

130万の壁とは|社会保険の扶養から外れる仕組み

パソコンとメモ帳

130万円の壁とは、年収が130万円を超えると夫の健康保険の扶養から外れ、自分で社会保険料(健康保険・年金)を負担しなければならなくなるラインのことです。扶養内であれば社会保険料の負担ゼロですが、130万円を超えた瞬間に年間約20〜25万円(収入や保険者によって異なります)の社会保険料が発生します。

壁を少しだけ超えた場合に「手取りが減る」ことがあるのは、この社会保険料の負担が突然発生するためです。たとえば年収131万円と129万円では、社会保険料の有無だけで手取りが逆転することがあります。ただし、壁を十分に超えて稼ぐ(たとえば年収160万円以上)と、社会保険料の負担を差し引いても手取りが増えます。

なお、社会保険の扶養判定は「見込み年収」で行われます。月収が108,334円(130万円÷12か月)を継続的に超える見込みがあると、扶養から外れる可能性があります。厚生労働省が定める扶養認定の仕組みについては、厚生労働省のページでも確認できます。

薬剤師の時給で計算すると|何日働けば130万円を超えるか

パソコンとデスク

一般的な「130万円の壁」の解説は、時給1,000〜1,500円のパートを前提として書かれていることが多いです。薬剤師の場合は時給が高いため、計算が大きく変わります。

時給週1日(月4日)週2日(月8日)130万円を超える日数
2,800円(1日8h)年約116万円年約234万円年約58日(月4.8日)で超過
2,000円(1日8h)年約83万円年約166万円年約82日(月6.8日)で超過

(1日8時間・月4.3週で計算)

時給2,800円・週1日(月4日)の稼働だと、年収は約116万円です。扶養内(130万円未満)に収まります。ただし週2日になると年収は約234万円となり、130万円を大きく超えます。時給が高い薬剤師は、週1日と週2日の差が年収で120万円近くに達するため、「少し日数を増やしたら壁を超えてしまった」という状況になりやすいです。

薬剤師が130万円の壁を守りながら働きたい場合、時給2,800円なら年間稼働日数を約58日以内(月平均4〜5日)に抑える必要があります。週1日程度の稼働が目安です。

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130万円の壁を超えたほうがいい場合|私が扶養を外れた理由

パソコンの前で笑顔の女性

「130万円の壁を守る」ことが必ずしも最適とは限りません。薬剤師の場合、稼働を増やせば増やすほど収入が大きく伸びるため、壁を超えて自分で社会保険に加入するほうが手取りが増えるケースがあります。

私は43歳で週1日の単発派遣から始め、徐々に稼働を増やしていきました。週2日まではおおよそ扶養内に収まりましたが、週3日(月約29万円・年約350万円)になってからは扶養を外れて社会保険に自己加入しています。社会保険料の負担が発生しても、週3日の月収が約29万円あれば手取りはしっかり増えます。

扶養を外れるときは少し不安でしたが、「壁を少しだけ超える(130〜140万円)」ような働き方が一番手取りが少なくなりやすいです。130万円の壁を守るか、思い切って超えるかの二択で考えたほうがすっきりします。私は子どもの成長に合わせて稼働を増やし、自然と壁を超えるタイミングが来ました。

まとめ|薬剤師は壁を守るか超えるか、中途半端が一番損

薬を探す薬剤師女性

薬剤師の130万円の壁は、時給が高いために「週1日と週2日の間に壁がある」という特殊な状況になります。一般的なパートの計算式はそのまま当てはまらない点に注意が必要です。

薬剤師が130万円の壁を意識するなら「週1日・年収110〜120万円程度で守る」か「壁を大きく超えて年収160万円以上を目指す」という設計が、手取りの観点では合理的です。130〜140万円の中途半端な稼ぎ方が最も手取りが少なくなるリスクがあります。

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